見知らぬ訪問者
フィリピン在住歴が長いサトシさん(仮名)は、年金暮らしを海外移住フィリピン地方都市で快適に過ごしていた。自家用車を持ち移動手段があり、アパートメントを借りて一人暮らしをしていた。もうじき70歳になるというのに元気でお盛んなサトシさんは、出会いをマッチングサイトで探して遊び相手だったり、相手にその気があれば一緒に住むパートナーとなったり楽しい老後を過ごしていた。
ある日の昼下がり、自宅でテレビを見ながらひとりですごしていると玄関ドアをノックする音が聞こえる。
「タオポー!(ごめんください)」
何度も女性の声でノックするので玄関のドアを開けると、若い女性二人が立っている。
「すみません、トイレ貸してください」
見知らぬ若いオンナが2人
冷静に考えれば、なぜサトシさん宅へトイレを借りに来るのだろう?
事件の後でサトシさんは思ったのだが、男は女に優しいというか
いろいろ余計なことを考えてしまうのか
簡単に自宅へ入れてトイレを貸してあげた
1人をトイレに案内してから、もう一人の女性と話をする。
どっから着たの?、何歳?なにしてるの?
退屈なところへ舞い込んだ綺麗な若い女性だから、話し相手にはちょうど良い。
海外移住していて、自宅にトイレ貸してくださいと若い女性が訪問してくるのも珍しい
珍しさと暇つぶし(きっと余計な気持ちもあったのだろう)で話し込んだ
そうこうしているうちにトイレで用足しが済んだ女性が出てきて
2人の若い女性はさっさと帰っていった
サトシさんは「もう少し居ればいいのに~」と思ったそうだ
しばらく時間が経ち、外出しようと思ったときに
財布がない!やられたーー!!
親切心で見知らぬ訪問者にトイレを貸したのに
優しくしてあげただけに悔しがるサトシさん
普通に考えれば全てが変なのに・・・・
被害金額は少額だそうだが、運転免許証やIDカードが財布に入っていたので再発行の手間を考えると、とても面倒くさい
第三者からみれば、親切だけじゃなくて
きっと下心があったんでしょ?(爆笑)
海外でトラブルは泥棒、ひったくりが一番多いと思いますが
自宅に居たので「空き巣」ではないし
ピストルや刃物で脅迫されていないので「強盗」でもない
こういう被害は「訪問泥棒」とでも呼ぶのでしょうか?
泥棒は下見する
よく空き巣は泥棒する目標の家に下見をしてマーキングをすると言われます。防犯セキュリティ関連情報サイトによると、「2回以上の下見をして泥棒に入りやすい家を見つけ、住人情報を暗号で表札やインターフォンにマーキングする」という。防犯セキュリティ警備会社の大手ALSOK公式ページによると
https://www.alsok.co.jp/person/recommend/1082/
郵便受、電気メーター、表札、玄関ドアに記号や暗号で印をつけたり、シールでマーキングの場合がある。参考例にある「WS1020」は女性の一人暮らしで10時から20時まで不在という意味の暗号マーキングに使われたりしている。
その他、〇、X、△の記号や、W、M、F、Sなどのアルファベットを用いた暗号も使用されている。
○=入りやすい
☓=家には入れない
△=侵入できる可能性がある
*女性=W
*男性=M
*ファミリー=F
*一人暮らし=S
今回のサトシさんの訪問泥棒の場合、日本の空き巣みたいにマーキングは無かったようですが
外国人の老人男性で一人暮らし
ということが事前に情報で知ってたから来たのではないか?
日常的な情報がわかっている点を考えると、犯人の行動範囲は近所か知り合いが近くにいると考えられます。
日本国内であれば見知らぬ人を自宅に入れてトイレを貸すという行動は取らないと思います。
普通に考えれば防犯意識が低かった
よからぬ下心があった
スケベがトラブルの原因
海外移住生活だから気が緩むのか
むしろ外国生活だから警戒心をもっと強く持たなければいけない
そういう体験談だったのではないでしょうか?
安全で楽しい移住生活を過ごすには、海外でのトラブルを避けなければなりません
外務省 渡航情報 フィリピン
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