先払いしないと治療してもらえない

paciente

「海外の医療事情、日本じゃありえない人工呼吸器!?」からの続き、メイドのお姉さんが入院した、62歳で1年以上前からやせ細り体調が悪いとは聞いてたが家系なのか糖尿病の併発病のようだ。3か月くらいの間で急に痩せ方が早くなってた。

一度、入院したが治療費の先行き問題で安い国立病院へ転院した。そしてICUに入ることになった。メイドは身内から情報を聞き、わたしに「ICUってなんですか?」と質問する。

えっ、ICUも知らないのか・・・
後日、休日にメイドがお姉さんが入院しているところへお見舞いにいった

電話が掛かってきて病院代のヘルプを頼まれる
mechanical ventilator を借りるのに最初の1週間前払いで7000ペソ必要
1週間後から1日/1000ペソ支払になるという

mechanical ventilator ってなんだ?
辞書で調べると人工呼吸器とわかった

話では現在、バスケットボールみたいな手動ポンプで身内が交代交代で看病しているという
自動の人工呼吸器を使うには別途、有料で先払いしないと病院が貸出してくれない

手動ポンプの人工呼吸器?
もし付添いの身内が寝ちゃったらどうするの?

シェンプレー、パタイ!(もちろん死んじゃう!)

なんてこった!
海外の病院はお金(支払い)が優先、保証金を払わないと入院もできない
全自動人工呼吸器が、まさかの有料オプションになっているとは!?

メイドの娘がお金を取りに来て余分に上乗せして現金をわたしてあげた

予想はしてたけどパタイ

ICUに入ってから意外と長かった、結果的には予想してたけどパタイ
メイドは身内から連絡があった時に泣いてたけど、こればかりは仕方が無い

現実には死んでからまたお金が掛かる、棺桶、葬儀など

フィリピンでは1週間ほど棺桶に入れたまま、バランガイで最後の見送りをする訪問者が訪れる。暑い国なので御遺体の内蔵を綺麗に取り除き防腐剤をたくさん入れるのだろう。

仕事の内容からして葬儀屋(棺桶)はなかなか出来る仕事じゃない。そしていつも支払いが難しく、値引き要請されたりと大変なビジネスだろう。

この棺桶料金は2万~3万らしい、葬儀期間中は「サクラ」といってカードゲーム(賭博)を開催する。そのテラ銭が葬儀の支払いの足しになるという、フィリピン人の助け合いシステムになっている。

人間、生まれてくるときよりも死ぬ時の方がお金が掛かるんだな


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