韓国資本がフィリピンに投資

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2019年1月24日、フィリピン観光省(DOT)観光客を国別にみると、1位 韓国158万人、2位 中国125万人、3位 アメリカ103万人、4位 日本63万人、5位 オーストラリア27万人。日本の存在感が年々低下していることに加え、近隣国の韓国や中国経済の発展で東南アジアへの進出が目立っている。

フィリピン外国人観光客数・国別(2019年1月24日公表データ)

国名 単位:万人
韓国 158
中国 125
アメリカ 103
日本 63
オーストラリア 180




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アジア空港運営2強 チャンギ・仁川、マニラで競う

2019/11/21 23:00  日経速報ニュース1506文字

 【マニラ=遠藤淳】空港運営で定評のあるアジアの2強、シンガポールのチャンギ・エアポート・グループと韓国・仁川国際空港公社が海外展開に力を入れている。注目されるのが、フィリピン・マニラで整備される3空港だ。既存2空港の運営をチャンギが支援、新空港では仁川が有力視されており、同一エリアでノウハウを競い合うのは珍しい。アジア新興国では空港の新増設計画が目白押しで、両社はマニラでの実績を足がかりに事業拡大を目指す。
 マニラ中心部から30キロメートルほど北西に位置するブラカン州。今は簡素な家屋が立ち並ぶ草原地帯が巨大空港に生まれ変わる。同国の大手財閥サンミゲルが提案していた「新マニラ国際空港」の建設計画が運輸省に承認され、12月にも建設が始まる見通しだ。
 総投資額は7350億ペソ(約1兆5千億円)。当初5年で滑走路を2本敷設し、年間2千万人の旅客受け入れ体制を築く。将来は滑走路を4本に増やし、受け入れ能力を1億人に増やす。サンミゲルのラモン・アン社長は「世界のトップクラスの空港と肩を並べ、我が国の産業と経済に変革をもたらす」と強調する。
 膨大な数の利用客や貨物を効率的に受け入れ、投資に見合う収益を上げるにはノウハウが必要だ。そこで新空港の提携先として有力視されるのが仁川国際空港公社だ。サンミゲルと仁川は2018年11月に新空港運営に関する覚書を締結済みで、中部セブ州の空港事業の入札でも組んでいる。
 仁川にとっては海外事業拡大の試金石となる。07年に専門部署を新設、インドネシアの空港の事業計画を策定するなどしてきた。18年にはクウェート国際空港のターミナルビルの運営を受託。同社幹部は「フィリピン、インドネシアなど世界中に『第2の仁川空港』を増やしたい」と話す。
 海外事業を伸ばし、30年の売上高を5兆ウォン(約4600億円)と現在から倍増させたいという。
 世界の航空・空港の格付け調査を行う英スカイトラックスが発表した「世界ベスト空港2019」で、仁川は羽田空港に次ぐ3位だった。世界の主要空港を「設備」「清潔さ」「スタッフの対応」などの指標で細かに評価しランキングする。
 同調査で7年連続で首位となったのが、シンガポールのチャンギ国際空港で、チャンギ・エアポート・グループが運営する。マニラでの事業展開では、チャンギが仁川に先行する。
 旅行サイトがつくるランキングで「世界最悪の空港」に度々選ばれたニノイ・アキノ国際空港。アヤラなどフィリピンの7財閥でつくる企業連合が1020億ペソを投じて施設を増強し、22年の受け入れ能力を現在の2倍超の6500万人に増やす。提携先としてチャンギを選定済みだ。
 チャンギはマニラ北西100キロメートルにあるクラーク国際空港の運営も担う。政府は8月、同空港の運営保守業務をチャンギも加わる企業連合に移管した。20年半ばに新ターミナルビルが開業し、受け入れ能力は420万人から1220万人に増える。チャンギは「地域と世界を結ぶ新たな玄関口に生まれ変わらせる」と自信を見せる。
 都市国家シンガポールの国内だけでは成長余地は限られる。チャンギは06年ごろから海外に展開し、欧州など10カ所前後の空港でノウハウを積んだ。現在はロシア、ブラジルの空港会社に出資し運営を手がけ、19年4月には西日本鉄道などとつくる企業連合で福岡空港の運営を始めた。
 マニラ3空港が計画する受け入れ能力を合わせると1億7千万人強となり、18年実績の3倍超にのぼる。当面は利用客の奪い合いになるのは必至だ。チャンギ、仁川のいずれが「マニラの陣」を制するか、成長市場を巡る争いを左右しそうだ。


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